常識以外で学ぶこと
粗びきにはガス抜き麺棒
6月13日(土)丸抜きを石臼で自家製粉して、粗びきにしてみました。
粗びきには、ガス抜き麺棒を使うとうまくいくということをSNSで見つけました。ホンマかいな?と少々疑いながらも、興味津々でやってみたくなり、通販でガス抜き麺棒を取り寄せました。長さは35センチほど。もっと長いものがほしかったのですがこれ以上のものは見つかりません(そもそもパン生地を伸ばすのに使うもののようです)。プラスチック製で軽く、表面が凸凹しています。
粗びき粉を自家製粉
丸抜き ダイコー製粉・抜き実1kg(1060g)
石臼 水田工業、石うす一番 締め具合→1回転半
篩 30目 残りを再度挽いて(締め2回転)40目で振るい、残りは処分
製粉 1015g 歩留まり95%
粉はザラザラで、いつものつながりやすい「上州秋そば花一文」とは全く違う感触です。つまりつながりやすくないということです。プレッシャー・・・。
木製麺棒とガス抜き麺棒で比較
比べないことにはガス抜きが効果あったのか分かりませんので、通常使う木製の麺棒も使って2回そば打ちしました。
1回目、2回目とも 400g
粗びき粉 320g
中力粉 80g
加水 52%
使ってみた感想
①良かった点
ガス抜き麺棒だと、麺帯が凸凹になり心配しましたが、薄くのすことが出来て麺帯が引き締まったようでした。
茹でてみると、見た目は分かりませんが、食すると麺に腰があり、しまっているような噛みごたえがありました。美味しかったです。
②気になった点
木製麺棒だと猫手でスイスイ動かせますが、それはできず、コロコロ転がすだけ。効率は落ちます。今回は400グラムでしたが、これより大きくなると難しいかも。
なぜガス抜き麺棒が粗びき打ちに良かったのか、科学的な理由はわかりません。どなたかご存知でしたら教えてください。
フツウに考えれば、ガス抜き麺棒でのそば打ちは邪道かもしれません。ですが効率は上がらないものの、逆に丁寧に伸すことになり、本のしでは四角形がとても形よくできました。
普段と違うことで何かがみつかる。いつもは車で通る道も、歩くと新しい発見があるように。
何事も「こうじゃなくちゃいけねえ」じゃなく、常識はずれなことも時に良いことがあるんだなと思いました。