そば屋開業への道

定年後に蕎麦屋開業を目指すそば打ちオヤジが、夢への軌跡を綴るブログ。

開業の準備始める

夢を叶える時が来た

物件を探してきましたがなかなか見つからなかったため、自宅でやることに決めました。家を店にするなんて全く頭にありませんでしたが、ある方のアドバイスで決心しました。

リフォームしてリビングだった部屋が客室に変わりました。

テーブル3つ。最大13人の小さな店です。

 

家の裏側です。川沿いの自転車道に接していて、そこに製粉室を増築しました。

 

製粉室の内部です。窓から電動石臼で製粉する様子を見ることができます。

 

 

還暦を迎えました

きょうは60回目の誕生日です。

 

東京に暮らす娘からプレゼントが届きました。

益子焼のそばちょこ、横浜ビール、タンブラー

私は現在妻と二人暮らし。長女は東京、長男は札幌に住んでいます。

娘は、親の誕生日、結婚記念日、母の日、父の日など

節目ごとにプレゼントやメッセージを贈ってくれます。

先日は退職の日にも素敵なプレゼントをいただいたばかりでした。

 

そういえば長男から贈り物が届いていました。

メロンゼリーとアスパラガス どちらも最高においしかった

彼からこうしたものをもらうのは初めてのことです。

なぜ、この時期にこのようなものを贈ってくれたのか

誕生日祝い? 

わかりませんが、とっても嬉しかったです。

 

私は妻、子供たちに支えられて60歳を迎えることができたのだと思います。

家族には心から感謝しています。

 

もちろん家族以外にもお世話になった人、今もお世話になっている方も

たくさんいます。

そうした方々に感謝の気持ちを込めて、蕎麦屋開業を目指したい

 

きょう、改めて決意しました。

 

玄蕎麦を石抜き、磨き、製粉

磨いてみました

先日、長野県の農家さんから玄蕎麦一袋(いったい22.5㎏)を買ってきました。

これを石抜き機と磨き機にかけました。

磨き済みの玄蕎麦ですが、今後に向けて「処理していない玄蕎麦」をきれいにする方法を覚えるためです。

 

そば店「どあひ」(富士宮市)のご主人が、教えてくださいました。

手前が石抜き機、奥が磨き機(精米機)

まずは玄蕎麦を石抜き機にかけました。玄蕎麦と石ころに分けて排出されますが、処理済みのものだったので、石は出てきませんでした。

 

それを磨き機にかけます。米の精米機です。磨きの強さは調整できますので一番弱くします。殻が壊れないように表面をやさしく磨いて埃を落とします。

 

石臼にかけて製粉

電動石臼とシフター(電動フルイ)

どあひさんで使っている電動石臼を使わせてもらいました。

普段自分が家で使っている小型機と違って、さすが業務用はすごいです!

処理能力が全く違います。

電動フルイ(シフター)もあって、作業効率は抜群。自分は手篩いだけなので、このマシンは必需品だと思いました。

32メッシュの網がありました

電動フルイによって、32メッシュを通った細かい(といっても粗い)粉が右側に、通らなかったものは左側に排出されます。

 

右側32メッシュ以下の粉は、そのまま。

左側のものは8メッシュの篩にかけて(手篩い)、篩に残った殻を除去します。

篩から落ちたものは、もう一度石臼に入れて2回目の製粉を行います。

 

2回目も右はそのまま、左は24メッシュの篩にかけ(手篩い)、落ちたものを使います。篩に残ったものは捨てます。

 

上臼の上におもりを乗せるタイプ

電動石臼にもいろんなタイプがありますが、こちらは上臼におもりを乗せて圧力を変える方式です。

写真は28キロの上臼に、60キロのおもりを乗せています。

 

今回は、おもりの数を変えて、また手篩いの方法も変えて、5つのパターンの粉を作りました。

基本的にはどれも粗挽きですが、どのパターンの粗挽き粉が一番好みになるか、それぞれ打ってみて、食べ比べてみたいと思います。

 

どあひ主人が20メッシュで挽いたもの 茹で上がり

上の写真は、ご主人が20メッシュの超粗挽き粉で打ったそばです。この日のお昼にいただきました。アップにすると、粗挽きがよくわかります。穀物感がすごいです。

噛むほどに甘みを感じます。何もつけないで食べて十分おいしいです!

 

自分も目指すは、「粗挽きそば」です。

お客様が口に入れて、最高の満足感、幸福感を味わえるような蕎麦。

簡単ではないと思いますが、夢は大きく「オンリーワンの粗挽きそば」

を作れるよう今後も精進していきます。

 

皆さん、ありがとうございます!

41年間、ありがとうございました

1981年4月入社、今年6月に定年退職となります。

41年の長きにわたり、無事会社勤めができました。

先輩、後輩、同僚、全ての皆さんに心から感謝です。

有給休暇を取らせていただくため、4月12日が最後の出勤日で

セレモニーを盛大にしていただきました。

本当にうれしかったです!!!

 

これから恩返しします!

 

 

■本腰を入れていきます

このブログも1年以上休んでしまいましたが再開しようと思います

 

この1年の間にいろんなことがありましたが

開業への情熱は変わっていません、むしろアップしています!

 

きのう(17日)長野県塩尻市の蕎麦農家を訪ねました。

富士宮市の蕎麦処「どあひ」のご主人の紹介で、一緒に行っていただきました。

農家のご主人と、どあひのご主人です。鹿避けの柵が設置されていました。

標高900mの高地でそばが育ちます

こちらの農家さんで作っている蕎麦は「どあひ」さんでも使っている

「確かな蕎麦」です。折り紙付き!

この素晴らしいそばを、自分も分けていただく予定です。

今年の新蕎麦は本当に楽しみ!

 

開業に向けて、また素晴らしい一歩が踏み出せました。感謝。

粗挽き蕎麦を極めたい

今年に入ってすぐ、2021年1月6日にまたもぎっくり腰をやってしまった。半年に1回のペース。今度は回復までに1か月以上かかった。今も不安が残る。

あぁ、腰痛の悩みが続く。

 

そば打ち部屋に棚を取り付けてみた。

非常に便利!もっと早くやればよかった。

篩やボウル、タッパーなど手元にあるととても作業がしやすい。

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左上30cm 右上90cm 右下60cm

 

丸抜き(1㎏)を石臼で挽く。

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1回目は、上臼の重みだけでつぶしてみた。回転速度は1分間12回転と低速で。

 

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30目の篩で通った粉 299g

 

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30目の篩を通らなかったもの。670g

これをもう一度挽く。今度は上臼を抑えるつまみを軽く締めてみた。

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もう一度30目の篩で振るってみた。

結局3回挽いて、最後は30目の篩に少し残った粗い部分も全部混ぜてみた。

石臼に残っていた粉も全部集めて、1030gの粗い粉が完成。

明日打ってみよう。

 

つなぎ粉の力、こうも違うものか!

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粗挽き粉で

①二八(正確には今回2.5対7.5)

②十割

2種類のそばを打ってみた。

 

今回驚いたのは、

◆粗挽き粉でも割り粉を使うと細麺が可能なこと

 →粗挽きは太麺にしないとつながらないと思っていた

 

◆十割だと十分過ぎると思われる加水でもひび割れが起きること

 →どこまで加水すればいいのか、課題

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握ってもほとんど固まらない、砂のよう

 二八(粗挽き)

粗挽き粉 375g

割り粉(準強力粉)125g

 

加水は55%と見当を付けて、水275gを用意した。

3回に分けて加水したが、足りないとみて約30gを追加した。

加水率は61%だ。

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地のし ひび割れはほとんど見られなかった

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丸出し 驚くほどスムーズに進む

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本のし 1.2~1.5mmに伸しても大丈夫

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粗挽き粉は、微粉に何割か混ぜて使うものだと思っていて
粗挽き粉だけでこんなに細くできたのは、正直驚きだった。
食感も良くて、美味しかった。

そこで、十割ならどうなる?

もしかしたら細麺可能か、と思いチャレンジ。

 

(写真なし)

水回しは55%の水を用意。全量投入しても粉が寄ってこない。

二八と同じ61%を加水しても、まだ寄ってこない。

結局67~68%の加水。そば玉が完成。

ビニール袋に入れて少々時間をおき、水分が全体に回るのを待った。

 

のし作業開始。ここで\(◎o◎)/!

地のし、手で押さえた最初の感触、「硬い!」

すると激しく生地にひび割れが!

右手で生地をつぶし、

左手で縁のひび割れを修正しながら少しずつ押しつぶす。

丸出し、四つ出しでさらに縁が割れてきた。

四つ出しを終えて、これはもうダメだ、捨てよう・・・

とも考えたが、それだけはやめて作業続行。

 

薄く伸すことは無理と見て、2mm超の麺帯を4枚に畳んだ。

包丁で2mm幅に切り、一応そばの麺の形にした。

こりゃー、茹でたらずたずたに切れるんだろうなあ

でも、これも経験だ と最後までやり通した。

 

いざ茹でてみると、「おや、意外と切れない」

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太麺 モチモチ感がけっこういいかも

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思った以上に麺がつながっていた

太麺で噛みごたえがある。でも歯ぬかりすることなく、味、香りは良かった。

二八と十割を打ってみて

つなぎ粉の力はすごいものだと改めて認識した。

粗挽きそばも奥が深くて面白いものだと思った。

でも

市販の粗挽き粉と自分で製粉する粗挽き粉は、また違う。

自分好みの粉をいつか完成させたい。

 

 

 

 

 

久しぶりに1.5キロ打ち

このところ粗挽きやさらしななど、いつもと違うそばに挑戦していた。

試しながらのそば打ちなので、500g~1kgぐらいの量で

続けていた。

今回は、久々に微粉(一部粗びき入り)を打つので

1.5キロの量でやってみた。

 

細挽き1kg 粗挽き200g つなぎ粉300g

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ダイコー製粉の北海道産の微粉に同じくダイコー製粉の粗挽き粉を加えた。

粗挽き粉は、握っても全く塊にならない砂のような粉だった。

 

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水回し 加水48~50%を想定

つながりの良い粉なので、45%位の加水かと思ったが

粗挽き粉を入れたので48~50%を目標に水回しを始めた。

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このところ晴天が続いて空気は乾燥している。

そんなこともあるのか水はグイグイ入った。

50%入れてもまだ足りなそう。

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50%入れても硬め さらに加水

追加で小分けに30gほど加水した。加水率52%

それでもまだ硬い気がした

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菊練り

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これまでで一番菊模様になったか

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へそ出し

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久々の1.5と未知の加水に手間取り15分かかった

水回しはとても大切なので、速さより丁寧にやることにした

 

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のし開始

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ひび割れは起きなかった

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丸出し

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四つ出し

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四つ出し 2回目

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四つ出し終わり

四つ出しできれいな四角になると気持ちいいのだが

なかなかそうならない。

ここは課題だなあ。

 

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肉分け

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本のし

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畳み

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12枚に

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地のしから畳みまで15分以内を目標にしているが

今回は17分かかった。

それでも、最後はきれいなそばが出来上がったと思う。

 

久々の1.5キロだったが、とても楽しく打てた。