そば屋開業への道

定年後に蕎麦屋開業を目指すそば打ちオヤジが、夢への軌跡を綴るブログ。

つなぎ粉の力、こうも違うものか!

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粗挽き粉で

①二八(正確には今回2.5対7.5)

②十割

2種類のそばを打ってみた。

 

今回驚いたのは、

◆粗挽き粉でも割り粉を使うと細麺が可能なこと

 →粗挽きは太麺にしないとつながらないと思っていた

 

◆十割だと十分過ぎると思われる加水でもひび割れが起きること

 →どこまで加水すればいいのか、課題

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握ってもほとんど固まらない、砂のよう

 二八(粗挽き)

粗挽き粉 375g

割り粉(準強力粉)125g

 

加水は55%と見当を付けて、水275gを用意した。

3回に分けて加水したが、足りないとみて約30gを追加した。

加水率は61%だ。

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地のし ひび割れはほとんど見られなかった

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丸出し 驚くほどスムーズに進む

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本のし 1.2~1.5mmに伸しても大丈夫

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粗挽き粉は、微粉に何割か混ぜて使うものだと思っていて
粗挽き粉だけでこんなに細くできたのは、正直驚きだった。
食感も良くて、美味しかった。

そこで、十割ならどうなる?

もしかしたら細麺可能か、と思いチャレンジ。

 

(写真なし)

水回しは55%の水を用意。全量投入しても粉が寄ってこない。

二八と同じ61%を加水しても、まだ寄ってこない。

結局67~68%の加水。そば玉が完成。

ビニール袋に入れて少々時間をおき、水分が全体に回るのを待った。

 

のし作業開始。ここで\(◎o◎)/!

地のし、手で押さえた最初の感触、「硬い!」

すると激しく生地にひび割れが!

右手で生地をつぶし、

左手で縁のひび割れを修正しながら少しずつ押しつぶす。

丸出し、四つ出しでさらに縁が割れてきた。

四つ出しを終えて、これはもうダメだ、捨てよう・・・

とも考えたが、それだけはやめて作業続行。

 

薄く伸すことは無理と見て、2mm超の麺帯を4枚に畳んだ。

包丁で2mm幅に切り、一応そばの麺の形にした。

こりゃー、茹でたらずたずたに切れるんだろうなあ

でも、これも経験だ と最後までやり通した。

 

いざ茹でてみると、「おや、意外と切れない」

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太麺 モチモチ感がけっこういいかも

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思った以上に麺がつながっていた

太麺で噛みごたえがある。でも歯ぬかりすることなく、味、香りは良かった。

二八と十割を打ってみて

つなぎ粉の力はすごいものだと改めて認識した。

粗挽きそばも奥が深くて面白いものだと思った。

でも

市販の粗挽き粉と自分で製粉する粗挽き粉は、また違う。

自分好みの粉をいつか完成させたい。